最近やってること「既存事業からのトランスフォーメーション」

まったくのスタートアップを支援する場合は、AirbnbやUberにように既存事業をディスラプトするような事業を考えるんだろうけど、僕が支援している企業は既存事業をどのようにトランスフォーメーションするか?が課題な会社が多い。
そんな場合は、いかに既存事業を活かしつつ、新しい事業を産み出すかがカギになります。

なので、既存事業をディスラプトするような事業をやりだすと、社内でコンフリクトは起きるし、新規事業が波に乗る前に既存事業がシュリンクし、事業が成り立たなくなってしまうかもしれない。

そんな時に役立つのが「アンゾフの成長マトリクス」

「アンゾフの成長マトリクス」では、成長戦略を「製品」「市場」の2軸におき、それをさらに「既存」「新規」に分けている。
既存市場向けに既存製品を販売していた既存事業から、新規市場へ拡大するのか?新規製品を産み出すのか?新規市場へ新規製品を販売するのか?ということです。

当たり前に「多角化戦略」と呼ばれる新規市場に新製品を販売することは難易度が高いので、まずは「新規市場を開拓して既存製品を販売」か、「既存市場に新製品を開発して販売」からスタートすることが多い。

●新規市場開拓して既存製品を販売

これはけっこうシンプルで、既存事業の販路拡大と考えればよいと思います。
ただ、既存顧客と同業者への販売だけでなく、他業界での顧客開拓こそが新規市場開拓につながります
この場合、自社製品の強みや価値を再度見直すとともに、どこの業界だと価値を発揮できるのか?求められるのかを見極めることが肝です。

ただ、これまでお付き合いがなかった業界のことはわからないことが多いでしょうし、先方にとっても知らない企業や製品の需要は見極めにくいと思います。
でも、少し業界を広げたり、ズラしてみたりして、お話を聞いてみると新たな市場開拓につながることがあると思います。
また、この際に業界に合わせて製品自体をアレンジしたりカスタマイズすることが、新たな製品開発につながることもあるかもしれません。

●既存市場に新製品を開発して販売

「新製品の開発」と構えるとハードルが高くなりますが、「既存顧客への新たな価値提供」と考えるとどうでしょうか?

既存顧客へヒアリングを重ねつつ、自社の強みやリソースを掛け合わせることでこれまでにはなかった新たな価値提供できるかもしれません。

また、提供したい製品・サービスが既にありながら、販売・導入ができてないということであれば、関係性の深い既存顧客に頼み込んで部分的にでも廉価ででもトライアル的にでも導入いただくことも1つの方法です。

まずは初導入できることで、改善箇所や運用方法も見えてくるし、他企業への営業時の実績にもなります。

と、まだ道半ばですが、上記のような形で「既存事業からのトランスフォーメーション」を進めていければよいなと思う次第です。
続きを書いていけるように頑張ります!

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