千葉で見た「アナログとデジタルを結ぶ現場のDX」~DX×物流~

千葉駅ペリエで開催された「Chiba Innovation Crossing 第4回イベント DX×物流で未来を変える」に参加してきました。
このChiba Innovation Crossingは千葉県が千葉市、柏市、木更津市で毎月2-3回ぐらいのペースで開催されているスタートアップ支援イベント。

毎回、様々な業界でDXに取り組み企業のお話が聞けるのですが、私の事務所から歩いて15分ほどの距離でこうした取り組みに触れられるのは、本当にありがたい。

今回は物流がテーマですが、運送・倉庫・工場なども含めたリアルな現場に根差したDXの最前線を知れるイベントでした。

登壇①:ロケーションマインド

世界150カ国の人流データ × AI

最初は ロケーションマインドさんのプレゼン。
国内外の人流データをAIで分析し、広域〜来店・屋内行動までつなぐ「ハイブリッド人流ソリューション」を紹介していました。

150カ国規模でデータが取れることから、
「来訪者属性を見極めて広告最適化できる」など、戦略的なマーケティング領域との親和性も感じられました。

ただ、懇親会では挨拶しかできなかったので、具体ユースケースはもう少し深掘りしたかったというのが率直なところです。

登壇②:Brand Maker Enabler

物流DXの“電源の壁”というリアル

Brand Maker Enablerさんの登壇では、IoTセンサーの電池交換コストをテーマにした話が印象的でした。

物流現場でセンサーを多数使うと、電池交換だけで何百日分の作業時間がかかるというリアルな課題。
こうしたどこの現場でも起こりがちなリアルな課題解決が印象に残りました。

登壇③:HIBARI

デジタルツインで「荷物の場所」を一瞬で確認

あの荷物どこ?」という日常的な課題に対して、倉庫を3Dで再現するデジタルツインで答えるHIBARIさんのアプローチは、言葉で伝えづらい空間情報を一瞬で共有するというこれもどこでも起こりがちな課題解決だなと感じました。

後半は、モデレーターを交えた座談会形式のセッションで、Closerさんと六興実業さんが登壇されました。

Closerさんは食品、化粧品、衣料品などの工場現場を自動化するロボットのお話でした。

従来の工場向けロボットといえば、プログラム通りに動くロボットの印象だったのですが、CloserさんではAI学習によって動きを最適化する自律ロボティクスにまで踏み込む内容で、今年のCESで紹介されいるようなPhisical AIの世界がここでも実現されてるんだと、ちょっと興奮してしまいました。

一方の六興実業さんはトラック運送会社が抱える経営課題に寄り添い、運送体制・物流体制の構築支援、経営企画・営業機能支援などを展開されているようでした。

ドライバー・経営者・荷主・社会・金融機関・自社の6つのステークホルダー全てが豊かになる経営を目指す「六方よし経営」という概念も印象に残りました。

全体を通しての気づき

アナログ → デジタル → アナログ

今回登壇された企業に共通していたのは、「リアルな現場」を起点にしたDXの実装です。

デジタルの中だけで完結するのではなく、トラック・倉庫・工場・人・モノという、リアルで起こっている物理世界の流れをデータ化し、アルゴリズムで何らかの示唆を出し、再び現場に戻す

ことばで書くとシンプルですが、データ化しきれないことが多々ある中で様々なトライをされている様子がうかがえました。

OMO(Online Merges with Offline)という言葉もありますが、現場レベルでオンライン/オフラインが融合している実装例に触れることができたイベントでした。

千葉という地域で、こうした最前線の話に触れられることは非常にありがたいなと思いつつ、これからも、イベント関係者の方々ともお話しできたので、千葉のイノベーションも追っかけてみたいなと思いました。

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